お子さま向き

nostalji2012-02-17

録画保存していた『透明剣士』(1970年・大映/監督:黒田義之)を観る。怪盗一味に父を殺された弱虫剣士の三四郎(酒井修)は、死んだ父の枕元に現れた妖怪から透明になる秘薬を教えてもらいます。秘薬の効力は半刻(1時間)という制限があるのですが、透明になったら勇気百倍、恋仲のお鈴(熱田洋子)に絡む悪浪人をやっつけます。目明しであるお鈴の父も怪盗一味に襲われ深傷をおいますが、透明になって死神を追っ払い、お鈴の父から怪盗一味が鬼頭(沢村宗之助)道場の連中であることを教えられ、道場に乗り込んで仇討ね。途中で透明の効力がきれるのですが、真の勇気で敵を討ちはたします。10年前の『透明天狗』から全然進歩していません。内容も透明人間のトリック撮影も工夫がなく、むしろ退化してますね。これでは子供も歓ばな〜い。
録画していた『新・座頭市(第2シリーズ)』の1話と2話を観る。主題歌がカツシンの歌う「座頭市子守唄」になりました。
第1話「恋鴉いのち百両」(監督:黒田義之、脚本:新藤兼人)は、市に殺された夫の仇を討つために富山の薬売りとなった女(小川知子)と市の交流を描いた物語。女の義弟(長谷川明男)が悪ヤクザ(高木均)に市殺しを頼むのですが、逆に悪ヤクザは金と女を自分のものにしようとします。市が二人を助けてメデタシ、メデタシ。
第2話「目なしダルマに春が来た」(監督:安田公義、脚本:高橋二三)は、市と間違って斬られた旅の按摩の死に際の頼みで、市は金を旅芸人一座にいる娘に届けます。地元の二足ワラジのヤクザ(今井健二)が座長(朝丘雪路)を狙っており、市が芸人一座を守ります。間違って按摩を斬った一味に福本清三がおり、カツシンに見事に斬られましたよ。