少し古臭いが

nostalji2012-02-22

録画保存していた西部劇『テキサス決死隊』(1936年/監督:キング・ヴィドア)を観る。駅馬車強盗をした3人組の無法者が追われ、ジム(フレッド・マクマレイ)とワフー(ジャック・オーキー)は一緒に逃げますが、サム(ロイド・ノーラン)とは別れわかれになります。ジムとワフーは急場しのぎに隊員を募集中のテキサスレンジャーに入るんですな。インディアンに襲撃されて一人生き残った少年を救って隊長に預けたことから隊長の娘アマンダ(ジーン・パーカー)とジムは恋仲になります。インディアン討伐に出たレンジャー部隊は逆にインディアンの猛攻にあい、岩山に追いつめられますが、ジムは囲みをくぐって救援部隊に連絡するのね。
ジムとワフーがテキサスレンジャーで活躍している頃、サムは“水玉の怪盗”と呼ばれる悪党一味のボスになっており、ジムは隊長からサム逮捕の命令をうけます。しかし、ジムはサムとの友情から命令を拒み、営倉に入れられるんですな。ワフーはジムの汚名をはらそうとジムに代わって志願します。サムの隠れ家を訪れたワフーは、レンジャー部隊を手引きしようしたのがバレて殺されます。ワフーの死体はレンジャー部隊に届けられ、ジムはサムとの友情にきっぱり見切りをつけ、サムと対決するのです。
テキサス独立百年を記念して作られた作品で、テキサス出身のキング・ヴィドアの力作です。白人を襲うインディアンが無条件に悪だったり、無法者が正義に目覚めて行く過程など、古いタイプの西部劇ですが、アクション場面の演出は歯切れがよく、ワクワクします。テーブルをはさんで座っていたワフーにサムがテーブル下から射殺するシーンは、戦後のギャング映画やテレビ西部劇などでもマネされましたね。ジョン・フォードに「『駅馬車』の主演は誰がいいか?」ときかれた時、ジョン・ウェインはロイド・ノーランの名を挙げたそうですが、この作品のロイド・ノーランは印象に残ります。戦前の西部劇ですが、見逃せられない作品で〜す。