何もかも平凡

nostalji2012-04-19

録画していた『めくらのお市・命貰います』(1970年・松竹/監督:市村泰一)を観る。恋人がいるのに無理やり結婚させられそうになった娘を悪代官(丹羽又三郎)から救った市(松山容子)は、代官所から100両の賞金をかけられたお尋ね者になるんですな。三九郎(目黒祐樹)・丈海(大前均)・甚兵衛(堀田真二)という3人の凄腕賞金稼ぎが市の後を追い、市は三九郎に捕らえられます。ところが、三九郎は市を愛するようになり、仲間の二人を裏切って市を逃がすのね。市と三九郎は丈海と甚兵衛を倒しますが、戦っているうちに離れ離れとなり、市は三九郎の生まれ故郷の漁村にやってきます。代官と結託した二足ワラジのヤクザ・灘萬(田崎潤)が、港改築で御上から立ち退きを要求されている漁民を安い補償で立ち退かせようとしているのね。正当な補償料を要求する網元(曽我廼家明蝶)を助けて、市は灘萬と対決しますが……
演出面に工夫がなく、一本調子の展開でメリハリに欠けます。ストーリーよりも何よりも、松山容子の魅力だけで見せてゆくのね。それだけに、立ち回りを含めて松山容子を活かす演出が必要なんですが、平々凡々。