メキシコアクション

nostalji2012-06-08

ビデオに録画保存していた『叛逆者の群れ』(1956年/監督:リチャード・フライシャー)を観る。西部劇というより、革命の騒乱が続く1916年のメキシコを舞台にした冒険アクションです。主人公(ロバート・ミッチャム)は銃器を身につけておらず、武器は手榴弾で、ドカンドカンと敵をふっ飛ばすのね。ラストも敵から奪った機関銃でバリバリ射ちまくります。西部劇らしさはありません。
主人公は、冒険と利益を求めてメキシコへやって来た男。政府軍に売られる武器を横取りして革命軍と山分けしようと考えているんですな。政府軍に襲われた革命軍を助けて隊長(ギルバート・ローランド)の信用を得た主人公は、武器商人(ザカリー・スコット)の妻(ウルスラ・シース)を人質にして武器の隠し場所を聞き出します。ところが、武器商人が嘘の場所を教えたことから、主人公は革命軍から裏切り者と思われ……
ミッチャムとローランドの奇妙な友情、ミッチャムとウルスラ・シースのラブロマンス、そして革命軍と政府軍の激しい銃撃戦というのは、『ガンマン大連合』や『夕陽のギャングたち』といった後年のマカロニウエスタンでも見られる設定ですが、50年代のハリウッド作品らしくキレイごとでまとまっています。ミッチャムはあくまでも正義の冒険家ね。裏切るのは武器商人で、マカロニのような泥々したものはありません。はっきり言って物足らない作品で〜す。