防衛問題

nostalji2012-06-09

江畑謙介:著の『軍事力とは何か』(光文社:1994年12月20日初版発行)を読了。著者は、湾岸戦争の時にNHKで解説していた変わった髪形の人ね。20年近く前の本なので、数値資料や兵器資料は古びていますが、考え方は現在でも通用します。“「攻撃的」・「防衛的」という区別はありえない”とか、“「侵略軍」を自称した軍隊はない”とかね。
日本が直接的侵略を受けることはないと私は考えていますが、攻撃を受けることはあると思います。最も可能性が高いのは、尖閣諸島での中国軍の攻撃ね。中国は尖閣諸島を日本の領土と認めておらず、武力行動に出る恐れがあります。日本政府は武力には武力で対抗する強い信念を持っているか私は心配です。尖閣諸島を中国にくれてやればいいと考えている議員がいますからね。沖縄の人が尖閣諸島についてどう考えているのか、私は知りたいのですがニュースで大々的に報じられることがありません。沖縄の基地問題は、日本の軍事や中国に対する防衛問題と密接に絡んで論議する必要があります。
軍事問題では、北朝鮮の動向にも要注意ね。北朝鮮は今でも南北統一を国家スローガンに掲げており、韓国侵略を真面目?に考えていますからね。軍部が暴走して韓国との全面衝突となった時、朝鮮戦争の時のような傍観はできず、アメリカに協力して軍事対応しなきゃなりません。ヤケのヤンパチで北朝鮮テポドン攻撃してくることが考えられます。テポドンを撃ち落とすだけでなく、北朝鮮国内の発射設備を破壊しなければ脅威は去らないわけですから、防衛力の強化は攻撃力の強化ということになるんですね。軍事について客観的に考えることができました。