根暗キャラ?

nostalji2012-06-16

ビデオで西部劇『大いなる砲火』(1967年/監督:フィル・カールソン)を観る。南北戦争の終末期、北軍に捕まっていた南軍将校ベントリー(ジョージ・ハミルトン)が部下と共に脱走して、北軍将校ウォルコットグレン・フォード)の部隊が彼らを追うんですな。北軍の輸送部隊が襲われ、ウォルコットの恋人で従軍看護婦のエミリー(インガー・スティーブンス)がベントリーに捕まり、日頃から南軍に偏見を持っていたエミリーは、北軍憎しのベントリーに暴行を受けます。殺した北軍の伝令が持っていた書類から戦争が終わったことをベントリーとエミリーは知りますが、そのことをベントリーは部下に知らせず、助け出されたエミリーも復讐の一念でウォルコットに知らせず、帰郷を夢見ている南軍と北軍の兵士たちは戦争が終結しているにも係わらず互いに戦うという暗く陰気な物語です。演出が拙くて、心に残る深刻なドラマにもならず、サスペンスあふれるアクション映画にもなっていません。駄作!
画像は、インガー・スティーブンス。睡眠薬の飲みすぎで1970年に35歳で亡くなっているのですが、彼女の出演作を結構観ていて、印象に残っている女優さんです。先日の『奴らを高く吊るせ!』の雑貨屋の女主人のように暗く陰気な役が多かったですね。