繰り返される古典活劇

nostalji2012-09-03

日本の古典活劇の代表が滝沢馬琴の『里見八犬伝』なら、西洋チャンバラの古典といえばアレクサンドル・デュマの『三銃士』になるでしょうね。でもって、録画していた『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年/監督:ポール・W・S・アンダーソン)を観ました。
ダ・ヴィンチの飛行船の設計図を奪った三銃士(アトス=マシュー・マクファディンポルトス=レイ・スティーブンソン、アラミス=ルーク・エバンス)が、ミレディ(ミラ・ジョボビッチ)の裏切りでバッキンガム公(オーランド・ブルーム)に奪われてしまうプロローグはオリジナルですが、ダルタニアン(ローガン・ラーマン)の宿敵ロシュフォールマッツ・ミケルセン)との出会いや、三銃士への仲間入り、コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)とのロマンスは原作を踏襲しています。だけど、繰り出されるアクションは極めて現代的で、西洋チャンバラのロマンは感じません。3D作品なので3D映像用のアクション中心といった感じですね。
画像は、ミラ・ジョボビッチ。ミレディといえば、従来はリシュリュー枢機卿クリストフ・ヴァルツ)と共に姦計を巡らす悪女なのですが、ミラのミレディはアクション悪女ね。設計図や首飾りの盗みのテクニックは現代的でしたよ。