本筋半分

nostalji2012-10-11

録画していた『江戸ッ子判官』(1953年・東宝/監督:中川信夫)を観る。遠山の金さん(大谷友右衛門)が、知りあった娘・お琴(岡田茉莉子)が仇と狙っている悪旗本を成敗する物語です。浪人が殺され、その浪人が掏られた財布が金さんの友だちの魚屋(加東大介)の手に入り、その中にあった手紙から金さんが悪旗本(佐々木孝丸)の過去の悪事がわかるんですな。殺された浪人は、悪旗本が殺した武士の家臣で、主人の娘であるお琴と仇を捜していたんですが、悪旗本の仲間の浪人(市川小太夫)に斬られたのね。お琴は手踊りの芸人に姿を変え、金さんの友だちの講釈師(柳屋金語楼)の隣に住んでいて、金さんと知りあいになります。金さんはお琴が手紙に書かれていた娘だと知って……
悪旗本になびかぬ芸者が金さんに惚れてまつわりついたり、拾った財布の大金で魚屋夫婦がアタフタしたり、目明し(伊藤雄之助)が金さんを怪しんでつけまわしたりと、殺人事件が発生するまで、周辺人物の話がウダウダ展開します。悪旗本が強請りにきた仲間の浪人を殺しそこね、逆に仕返しされそうになったところで御用となりお白州へ。金さんが何もしないうちに事件解決といった感じでした。大谷友右衛門は金さんのキャラにあっていないなァ。