ラベル違いでなく

nostalji2012-10-27

ビデオに録画保存していたテレビ西部劇『ガンスモーク』の「The Noonday Devil(真昼の悪魔)」と「Stark(さびしき父なれど)」を観る。ラベルの書き間違いでなく、『ローハイド』の次は『ガンスモーク』でした。
「The Noonday Devil(真昼の悪魔)」は、鉱山から金を運ぶ途中で神父に襲われた保安官の死に際の頼みでディロンが捜査を開始するんですが、犯人は神父の双子の弟(アンソニー・ザーブの二役)だったのね。兄に成りすました弟をディロンが見破って逮捕するだけでは平凡な話で終わるのですが、兄を殺した瞬間、弟の記憶は消え、悪魔から天使に変わっていたという『ミステリーゾーン』のような味があるエピソードでした。
「Stark(さびしき父なれど)」は、刑務所を脱走して男を捕らえた賞金稼ぎが、男の実家が大牧場と知り、男を助ける代わりに大金をせしめようとする物語です。賞金稼ぎの名がスタークね。賞金稼ぎに金を渡そうとする男の姉役でスザンヌ・プレシェットが出演していました。スザンヌ・プレシェットは1960年代を代表する美人女優で、60年代前半は良家のお嬢さん(彼女の父親はABCテレビの副社長)を地でいく美麗さがありましたね。トロイ・ドナヒューと共演した『恋愛専科』で人気スターになりましたが、相手役のドナヒューと64年に結婚、半年後に離婚と、作品よりもゴシップに恵まれたといえましょうか。演技力はあっても個性に乏しく、作品にも恵まれず、結局大成できませんでした。このエピソードの頃は、もう落ちめだったのか、彼女でなくてもいいような役でした。私の好きな女優だったんだけどなァ。画像は、スザンヌ・プレシェット。