繁栄は4代目から

nostalji2012-11-13

新しく始まった韓国時代劇『光宗大王』の第1回と第2回を観る。高麗王朝の基礎を築いた第4代王の物語です。初代・王建が死を迎えるところから始まり、危篤の夢の中で『太祖王建(テジョワンゴン)』のシーンが使われており、正統な続編といった感じですね。だけど、2002年製作の古いタイプの時代劇で、ラブロマンスやユーモアは期待できない真面目な歴史劇です。
高麗時代から官僚を出すことができる上級階級の文班・武班という両班(ヤンバン)ができ、後の朝鮮王朝にも続く官僚組織が成立しました。歴史書も編纂されて、朝鮮史も明確になってくるのね。逆に言うと、高麗以前の史料は乏しくて、それ以前の歴史ドラマの考証は、あてにならないということです。
日本では、まだ藤原政権下の時代ですが、平将門藤原純友承平・天慶の乱源義家が活躍する前九年・後三年の役の間にあたる時代で、日本各地で武士が徐々に台頭していた頃ね。武士が政権をとった源平時代が日本史の中でも大きな境目となっているように、高麗王朝は朝鮮史の中で大きな境目になっていると思いま〜す。