剣と魔法

nostalji2012-11-14

録画していた『ソロモン・ケーン』(2009年/監督:マイケル・J・バセット)を観る。劇場未公開のヒロイックファンタジー映画です。原作は“コナン・ザ・グレート”のロバート・E・ハワードで、ハワードが初めて書いたヒロイックファンタジーです。全部で12編書かれており、“コナン”シリーズのようにまったく空想上の世界で繰り広げられる物語と異なり、16世紀のイギリス・ヨーロッパ・北アフリカが舞台になっています。だけど、逞しい戦士が邪悪な魔術師たちの魔法と戦い、それを打ち破るという基本パターンにかわりはありません。
映画の方は、北アフリカへ悪魔退治に行ったソロモン・ケーンジェームズ・ピュアフォイ)が、闘争本能が心に生じた時、魂を悪魔に奪われるという呪いを受けるのね。それで、清教徒として静かに暮らしていたのですが、世界征服の野望を持つ魔術師の軍団が現れ、旅の途中で知りあった神父一家を殺し、神父の娘メレディス(レイチェル・ハードウッド)を連れ去ります。メレディスを守ることによって呪いから解放されるという神の啓示を受けたソロモンは再び剣をとるんですな。
大作映画と違って大掛かりなCGや戦闘シーンはありませんが、原作の持つストーリーの面白さで退屈はしません。ソロモンが魂を奪われないように全身に刺青をしているのは、“耳なし芳一”みたいで面白い趣向です。画像は、レイチェル・ハードウッド。B級映画を観る楽しみの一つは、美形の女優に出会うことですね。イタリアを中心とした昔のヨーロッパのB級映画には美人女優がワンサといたんだけどなァ。