2本目、終了

nostalji2012-12-19

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の11話と12話を観る。
第11話「灯」(監督:小野田嘉幹、脚本:小国英雄)は、仇として狙われる燈明台の番士の物語。刀の持ち人は、番士の葛巻又十郎(三國連太郎)ね。島の燈明台の番士になっている又十郎を討つために姉弟がやってきます。姉のお市渡辺美佐子)と又十郎とは婚約者だったのですが、又十郎は二人の叔父である家老を斬って逐電していたのね。しかし、腕が違いすぎて、いつでも討たれてやると言って、一緒に暮らすことになります。一緒に暮らしているうちに、又十郎が島民に慕われていることがわかるんですな。二人は仇討する気がなくなってきます。藩主の命令で新たな6人の討手が島にやってきますが、その中の黒木隼人(東千代之介)は又十郎より斬られた家老の方に非があったことを知っているので、やる気なし。又十郎に5人が斬られ、隼人は又十郎が討手との相討ちで死んだことにして帰って行くのです。常連の藤原釜足が又十郎の下僕役で、志村喬が村の住職役で出演しています。
第12話「残雪」(監督:高井牧人、脚本:安藤日出男)は、剣豪と彼を仇と狙う娘の恋物語。刀の持ち人は、剣豪・片桐空鈍(木村功)ね。空鈍を訪ねてきた柳生十兵衛内田良平)が、空鈍と知らずに墓守から空鈍が剣を捨てて世捨て人になった経緯をききます。挑戦してきた武芸者(小林昭二)を仕方なく斬った空鈍のもとに武芸者の妹・なみ(園まり)が入門してくるのね。なみの目的は、空鈍の隙をついて兄の仇を討つこと。空鈍は笛を吹くなみを見て、含み針の秘術を教えます。その修行を通じて二人は愛しあうようになるのですが、武芸者の一門が空鈍を襲うんですな。空鈍はなみが手引きしたと思い問い詰めますが、なみは黙って自害します。なみの真実の愛を知った空鈍は、剣を封印して世捨て人に。十兵衛は墓守が空鈍と気づき一太刀浴びせますが、身を躱した空鈍は十兵衛の胸元に縫い針を突き刺して去って行くのです。画像は、園まり。歌手として人気絶頂の頃で、演技者としても魅力にあふれていましたねェ。