2年半ぶりに

nostalji2012-12-20

散歩のついでに立ち寄った本屋で、井上雄彦:著の『バガボンド34』(講談社:2012年10月23日第1刷発行)を購入。前半は小倉での小次郎の生活、後半は、旅路の果てに、法典ヶ原にやって来た武蔵が伊織と出会い農耕生活を始めるまでが描かれています。吉川英治の原作と異なる独特の世界観があって、惹かれますねェ。
ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の第13話「追分の風来坊」(監督:石川義寛、脚本:小国英雄)を観る。元旗本の旅鴉が追分宿の悪ヤクザをやっつける物語です。刀の持ち人は、旅鴉の又三郎(中村賀津雄)ね。追分宿にやってきた又三郎は、馬子稼業をしている佐兵衛(藤原釜足)一家を訪ねます。又三郎は旅先で佐兵衛の息子(入川保則)を斬ってしまい、お詫びのために息子に頼まれたと言って永代供養に貯めた30両を渡して立ち去るつもりでしたが、佐兵衛が病気なのをいいことに馬子稼業を独占しようとしている悪ヤクザの源右衛門(石山健二郎)が嫌がらせをしてくるので留まって戦うことになるんですな。慕う女(林美智子)を振り切り、悪を倒して去って行くのは股旅ものでは定例パターンね。西部劇にもありそうな筋立てです。主人公は元旗本で、剣は強いし、柔の心得もあり、医術に通じ、笛は名取というスーパーヒーローで、1968年に『風来坊』という題名で独立したテレビシリーズになっています。中村賀津雄主演のテレビ時代劇なんて珍しいし、小国英雄が脚本を書いているみたいで、観たいなァ。