3本目、終了

nostalji2012-12-23

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の17話と18話を観る。
第17話「珍説天保水滸伝」(監督:篠田正浩、脚本:橋本忍・伊勢野重任)は、笹川と飯岡の大利根川原の大喧嘩の原因を与力が調査する物語。刀の持ち人は与力・石川金三郎(藤田まこと)ね。江戸町奉行仲谷昇)から喧嘩の発端となった責任者を調査するように命じられた金三郎が関係者を尋問していくんですな。飯岡助五郎(松村達雄)も笹川繁蔵(三井宏次)も自分に責任はなく、相手のせいだと言いはり、結局、縄張り境界にいるチンピラヤクザ(砂塚秀雄と江幡高志)のケンカが発端とわかります。そのケンカも風が吹いて目にゴミが入ったことから始まっているんですね。“風が吹けば桶屋が儲かる”を逆手にとったコメディです。
第18話「四谷怪談」(監督:山田達雄、脚本:小国英雄)は、お馴染み四谷怪談を少し捻った物語。刀の持ち人は、民谷伊右衛門木村功)ね。貧乏旗本の伊右衛門は妻のお岩(北林早苗)に頭があがらない恐妻亭主なのね。大金持ちの油問屋の娘・お梅が伊右衛門を見初めたことから、伊右衛門の悪仲間の直助(南原宏治)と宅悦(花柳喜章)が伊右衛門をたきつけてお梅をものにします。お梅は伊右衛門に夢中になりますが、伊右衛門は金だけが目当て。お梅と伊右衛門を一緒にするために宅悦がお岩を殺しに行きますが、逆にお岩に取り押さえられ事情を知られてしまいます。宅悦からお岩を殺したと聞かされた伊右衛門は生きているお岩を幽霊と間違えて殺してしまうのね。小心者で臆病な伊右衛門は気が狂って捕り方に捕まるのです。
画像は、北林早苗。従来のお岩さんと異なり、毒を盛られてお化け顔になることなく、綺麗なままです。最近は娘さんと、カツラのコマーシャルに出演していますね。