刀が主役

nostalji2012-12-26

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の21話と22話を観る。
第21話「旗本と町奴」(監督:篠田正浩、脚本:橋本忍)は、御存知、水野十郎左衛門と幡随院長兵衛の物語。刀の持ち人は水野十郎左衛門(丹波哲郎)ね。旗本と町奴は犬猿の仲、旗本白井家の刀が無くなり、旗本たちは町奴の頭領・幡随院長兵衛(芥川比呂志)が口入れした中間が盗んだと因縁をつけるんですな。長兵衛は中間から刀を盗んだのが、白井家の息子・権八ということを訊きだします。旗本と町奴が権八を捜しますが、見つけた時は権八が芸者・小紫のために刀を売り払った後ね。刀は巡り巡って旗本白柄組の頭領・水野の手に。長兵衛は水野の屋敷を訪ね、互いに認め合うのですが、水野の子分(南原宏治)が長兵衛を騙し討ちにします。水野は責任をとって切腹。お馴染みの登場人物ですが、従来の話と異なり、刀をめぐる内容に変えています。
第22話「大もの小もの」(監督:土居通芳、脚本:井出雅人)は、大塩平八郎の乱に加担することになった若侍の物語。刀の持ち人は若侍・相馬仙太郎(太田博之)ね。大塩平八郎(中村竹弥)を崇拝する仙太郎は平八郎の塾に入門しますが、平八郎からは軽んじられ、仲間からは馬鹿にされます。実際、仙太郎はマザコン青年で、何にでも同調する軽い男なのね。平八郎に気にいってもらうために刀を献上するのですが、平八郎はその刀を他の塾生に下げ渡します。平八郎に信用されるものの、平八郎が乱を起こすことを知った仙太郎は母親に相談し、日頃の不満もあって奉行所に密告。大塩平八郎の乱が、意外なことから露呈するので〜す。画像は、太田博之。子役から都会的甘さをもった青春スターになり、人気がありましたが、長続きしませんでしたね。