性悪でも美人なら

nostalji2012-12-29

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の26話と27話を観る。
第26話「白いかまきり」(監督:渡辺祐介、脚本:下飯坂菊馬)は、憎い女を捨てられない男の物語。刀の持ち人は、勤王浪士・花田達人(江原真二郎)ね。達人は愛人のおしん水野久美)と逢瀬を楽しんでいて会合に遅れ、新選組池田屋襲撃から難を逃れるんですな。おしん新選組密偵で、仲間の集合場所を報せたのがおしんだったことがわかり、達人はおしんを斬ろうとしますが斬れません。結局ズルズルとヒモのような生活を送るのね。新選組が落ち目になると、おしんは薩摩の密偵となって新選組の動向を薩摩に報せます。おしんのそんな生活に人生を狂わせた達人は別れる決意をしますが、おしんに馬鹿にされて刀を抜いてしまうのです。
第27話「首斬り浅右衛門」(監督:岡本愛彦、脚本:橋本忍)は、三代目山田浅右衛門の初めての失敗を描いた物語。刀の持ち人は、首斬り人・山田浅右衛門三國連太郎)ね。浅右衛門は一太刀で首の皮一枚残して斬首する名人で、おきく(小川真由美)という女囚を斬ることになります。担当与力(江守徹)から罪状を聞いて、浅右衛門の心情が揺れ動くんですな。おきくは許婚者(細川俊之)がいながら自由奔放に男遊びをする女でしたが、人生が嫌になって一途におきくを想う男(石山律)と身投げします。しかし失敗して、しがみついてくる男を振り払って溺れさすのね。そして、死んだ男を忘れられないおきくは、疎ましく言い寄ってくる許婚者も殺します。溺れた男が家出した浅右衛門の息子だったことから、動揺した浅右衛門はおきくの首を斬るのに6回もかかってしまうので〜す。