最後のフォード一家

nostalji2012-12-30

中村勘三郎さんを偲んで1999年のNHK大河『元禄繚乱(総集編)』を観る。“忠臣蔵”を扱ったNHK大河は『赤穂浪士』(1964年)、『元禄太平記』(1975年)、『峠の群像』(1982年)とありましたが、従来の立派すぎる大石内蔵助と異なり、これまでにない人間味のある内蔵助を見せていましたね。放送当時は内蔵助のイメージが違うということで不評だったと記憶していますが、改めて観なおすと、上出来と言わない(関西弁はやめて欲しかった)までも勘三郎さんらしさが出ていて楽しめました。全体の内容も、将軍綱吉(萩原健一)の比重を大きくして、新しい切り口の“忠臣蔵”となっており、特筆できます。
ネットでハリー・ケリー・Jr(91歳)が亡くなったことを知る。ハリー・ケリーの息子だったことから、ジョン・フォードに『三人の名付親』で抜擢され、フォード一家の一員として西部劇のレギュラーメンバーになりました。フォードなき後も、晩年にいたるまで地味な傍役として西部劇には欠かせない存在でしたね。今年の訃報もこれを最後に……