5本目、終了

nostalji2013-01-05

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の29話と30話を観る。
第29話「慶安太平記異聞」(監督:山内鉄也、脚本:駒田博之・小国英雄)は、刀を騙し取られて自殺した浪人の息子のために仇をとってやる浪人の物語。刀の持ち人は、死んだ浪人・近藤政之進(大山克己)ね。幕府転覆のため武器を集めている丸橋忠弥(辰巳柳太郎)の一味に刀を騙し取られた政之進は前途を悲観して自殺。同じ長屋に住む石川重兵衛(大友柳太朗)は残された息子を引き取り、仇を捜すのね。隠密裏に忠弥の動向を調べていた奉行所与力(高津佳男)の協力により犯人を見つけた重兵衛は、忠弥の道場に乗り込むのです。
ズーズー弁の人の好い剣豪浪人は大友柳太朗にピッタリ。刀を騙し取った3人との対決、それに続く丸橋忠弥の槍との対決はスケールの大きい殺陣で見応えがあります。尊敬する師匠の辰巳柳太郎との対決は、大友柳太朗にとってセリフ通り「身に余る光栄」だったでしょうねェ。
第30話「夏すぎて」(監督:土居通芳、脚本:広沢栄菊島隆三)は、匿った勤王浪士を愛した商家の女主人の物語。刀の持ち人は、勤王浪士・西里新之助入川保則)ね。造り酒屋の女主人おせん(南田洋子)は、浮気者の婿養子(長門裕之)が女と家を出て、満たされない生活を送っています。そんな夏の暑い日、新選組に追われて傷を負った新之助を匿い、新之助を看護しているうちに二人は愛するようになるのね。後は予想通り、おせんは新之助を守るために新之助の同志の動向を新選組に報せ、裏切者となった新之助はおせんと一緒に暮らす自分を許せず、夏の終わりに刀に文を残して消えます。