色々と観るものがあって

nostalji2013-01-12

『ボードウォーク・エンパイア欲望の街』のシーズン2が始まったので、さっそく観る。この作品は、マーティン・スコセッシが製作総指揮しており、アメリカでは現在第3シーズンが放送されている人気ドラマね。禁酒法時代のアタランティックシティを舞台に、悪の権力者であるナッキー・トンプソン(スティーブ・ブシェミ)に絡む人間関係が、色と欲と暴力で描かれていきます。シーズン1の放送から結構時間が経っていましたが、記憶は鮮明で、すぐに惹きこまれていきました。シーズン1で打切りになるSFXが売りのようなスピルーバーグが製作したドラマは、テレビより映画向きで、複雑に絡み合った人間関係を重厚に描くスコセッシのドラマは映画よりテレビドラマ向きかもしれませんね。
ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の第31話「お氷さま罷り通る」(監督:小野田基幹、脚本:早坂暁)を観る。真夏に将軍家に献上氷を運ぶ氷奉行の物語です。刀の持ち人は、氷奉行の野々宮兵助(佐藤慶)ね。兵助は江戸詰めから国詰めに変わり、吉原の馴染みの女郎(宮本信子)に逢いたくて国元から江戸まで献上氷を運ぶ氷奉行をかって出ます。しかし、金と間違えて襲撃する野盗が現れたり、百姓一揆に行く手を阻まれたり、さらに氷行列には藩内の権力争いで運搬を失敗させるために兵助を狙う刺客(菅貫太郎)が加わっていたり、藩の圧政にあえぐ百姓が幕府に上訴しようとして加わっていたりと、多難なことばかり。辛口なラストになっていて印象的なエピソードでした。