座布団運び30年

nostalji2013-01-28

笑点』の山田隆夫が、座布団運びが30年になるのを知る。『笑点』は、あと2年で50年を迎えるので、そんなに長くやっているのが意外でした。私の記憶に残っているのは、立川談志時代の毒蝮三太夫三波伸介時代の松崎真ね。前田武彦時代の座布団運びは憶えてな〜い。
山田隆夫三遊亭円楽の時からで、司会者が変わると座布団運びも変わるのですが、桂歌丸になっても継続したんですね。大喜利ネタにするためのキャラクターとして残したのかな。『笑点』の大喜利が面白いのは、個々人の話芸よりも座布団運びを含む大喜利メンバーのキャラ演出が巧いからですな。
ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の第39話「無分別は見越しの木登り」(監督:小野田基幹、脚本:鈴木安・国弘威雄)を観る。仇討を生きがいとした青年の悲劇です。刀の持ち人は、仇を捜し求める大壁小八郎(太田博之)ね。小八郎は元服すると、13年前に殺された父の仇を求めて旅に出ます。木に登っていた父親が、隣家の森安戸左衛門(下条正巳)に「家を覗いた覗かない」で諍いとなって殺されたんですな。しかし、旅の途中で仇の顔を知っている母親(河内桃子)と小者が野盗に殺されます。小八郎を助けた芝源一郎(岡田英次)は、仇討なんてやめろと小八郎を諭しますが、小八郎は仇討こそ生きがいなのね。ひょんなことから他藩士となっていた戸左衛門を見つけ仇討しますが、その藩からの問い合わせに小八郎が奉公していた藩は、そんな男は知らないと言って見捨てられるんですよ。小八郎は殺人犯として処刑されるのです。