プロレスが面白かった頃

nostalji2013-01-30

画像は、力道山とミスター・アトミックとのインター選手権のポスター。テレビの放送開始とともに、プロレスは力道山の魅力と相まって大ブームとなりました。悪くてでかい外人レスラーの反則に耐え、必殺技の“空手チョップ”で粉砕する。受けた屈辱や攻撃に即に反撃せず、がまんを重ねた上で伝家の宝刀を抜くというのは、日本人の心情にあっていたんですね。テレビの普及にともない、1959年のワールドリーグ戦からプロレスは全盛時代を迎えます。マスクの下に凶器を隠して頭突きするアトミックの反則攻撃で血まみれになった力道山がレフリーにアピールするけど、レフリーは凶器を見つけられず、終に堪忍袋の緒を斬って猛攻撃。あのカタルシスにテレビの前の老若男女は喝采したので〜す。
ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の41話と42話を観る。
第41話「神隠し」(監督:工藤栄一、脚本:小国英雄)は、神隠しにあって二重人格の生活を送る男の物語。刀の持ち人は、記憶を失って名主の婿となる朝吉(横内正)ね。名主(志村喬)の娘お千代(赤沢亜沙子)に惚れられて婿となった朝吉は記憶を失った悪代官だったんですな。村境にある神社の森に入ると、悪代官に戻ったり善人の朝吉に戻ったりするのね。その間の記憶はなくて、神隠しにあったと周りの人たちは話します。最後は、鉱毒を垂れ流す悪代官を朝吉が殺しに行くことになり、両方の記憶が甦った朝吉は代官となって鉱山を爆破し、善人として死んでいきます。
第42話「縁切寺異聞」(監督:山内鉄也、脚本:下飯坂菊馬)は、惚れている女房に縁切寺へ逃げられた男の物語。刀の持ち人は、ヤクザの千吉(フランキー堺)ね。千吉の女房おしな(瞳麗子)は浮気者で、千吉と別れて自由に暮らしたいと思っています。しかし、おしなに惚れている千吉は別れる気なんか毛頭なし。それで、おしなは千吉を暴力亭主と偽って縁切寺で逃げ込むのね。おしなのもくろみは成功し、離縁状を手に入れますが千吉が無理心中をせまってきて再び縁切寺に逃げ込み、尼にならざるを得なくなります。自由を求めて縁切寺に逃げたのに、もっと不自由な尼になるという皮肉なお話です。
これで7本目終了。あと1本となりました。