何年ぶりかの仏映画

nostalji2013-05-20

録画していた『華麗なるアリバイ』(2007年/監督:パスカル・ボニゼール)を観る。上院議員夫婦の友人たちを集めた邸宅でパーティが開かれ、招待客の精神科医ピエール(ランベール・ウィルソン)が殺されるんですな。ピエールは女関係が激しく、殺人現場で拳銃を手にして立っていた妻のクレール(アンヌ・コンシニ)が逮捕されますが、解剖の結果、ピエールはクレールが持っていた銃と異なる銃で撃たれたことがわかり釈放されます。さらに、ピエールの浮気相手の一人である女優のレア(カテリーナ・ムリーノ)が殺され……
原作はアガサ・クリスティの『ホロー荘の殺人』ですが、クリスティが舞台ように脚色したもの(ポワロは登場しない)を映画化しています。登場人物の人間関係を説明するため事件が起こるのは、全体の三分の一を過ぎてからね。緊張感のない演出で退屈します。事件発生後も、警察は何もせず、名探偵が謎を解くわけでもなく、犯人が勝手に動いて自滅するのです。かつて(1950〜60年代)は、良質のミステリーが目白押しだったフランス映画なんですけどねェ。画像は、ランベール・ウィルソンカテリーナ・ムリーノ