知っていることが前提

nostalji2013-05-27

ビデオに録画保存していた『腰抜け巌流島』(1952年・大映/監督:森一生)を観る。関ケ原で味方の武将を倒した武蔵(森繁久弥)は、池田軍に追われて暴れまわりますが沢庵和尚(横山エンタツ)の口車に乗って捕まり、姫路城に幽閉されます。3年後、日本一の剣士になろうと決意し、愛するお通(三条美紀)とも別れ、諸国修行へ。吉岡、宝蔵院と破り、武蔵の人気がアップします。それを面白く思わないのが佐々木小次郎(大泉晃)ね。武蔵を追っているお通にチョッカイだし、振られる仕末。長岡佐渡伴淳三郎)に武蔵に勝ったと偽り、細川家に仕官するのですが、武蔵が現れ巌流島の決闘となるのです。
宮本武蔵』の名場面(千年杉、花田橋の別れ等々)のパロディ満載のコメディ時代劇です。ノーモア宝蔵院とかアプレ剣客とか当時の流行語がギャグとして使われていますが、元ネタを知らないと全然面白くないでしょうね。森繁久弥と大泉晃の珍妙な動きも、現代のお笑い感覚からすると少し古くさいかな。私としては、彼らを見ているだけで楽しかったで〜す。画像は、森繁久弥、三条美紀、大泉晃。