ハリウッド映画だが

nostalji2013-08-09

一昨日観た『終戦のエンペラー』(監督:ピーター・ウェーバー)の感想。マッカーサートミー・リー・ジョーンズ)に命じられて天皇片岡孝太郎)の戦争責任をフェラーズ准将(マシュー・フォックス)が調査することになるんですな。アメリカ政府は天皇処罰という方向なんですが、天皇なき後の日本の共産化を恐れているマッカーサーは、知日派のフェラーズが天皇無罪の証拠を探し出すことを期待しますが……
フェラーズ准将の手記かなんかが原作だと思っていたのですが、岡本嗣郎の『陛下をお救いなさいまし』だったんですね。ハリウッドにしては、よく日本を理解しているなと思ったのですが、それで納得。内容的には、隠された終戦秘話や陰謀は出てこず、これまでに知られている事項ばかりでした。天皇マッカーサーの会談はよく知られていることですが、天皇肯定の私としてはやっぱりホロリとします。だけど、天皇に関してはイッセー尾形が主演した『太陽』(2006年/監督:アレクサンドル・ソクーロフ)の方が天皇の心情を完全に描ききっていましたね。
画像は、フェラーズのマシュー・フォックスとアヤの初音映莉子。フェラーズとアヤの恋愛エピソードは定型的で面白みがありません。