英雄とはいえない

nostalji2013-09-11

韓国時代劇『武神』の最終回を観る。先週終了した『武人時代』とリンクする歴史劇です。チェ・チュンホンが権力を握ってからチェ氏政権が約60年4代にわたって続くのですが、これを倒したのがキム・ジュン(キム・ジュヒョク)ね。キム・ジュンは奴婢の身から最高権力者になったものの、信頼していたイム・ヨン(アン・ジェモ)に殺されます。英雄というのは、普通の人を超える力(武力、知識、技能など)を持ち、一般社会にとって有益となる行為をする人物なんですが、キム・ジュンの行動を見ていると周囲の事情を考慮せず、自分の価値観だけで動いていますね。ものすごく視野が狭い感じがします。
地方の役人から送られてくる賄賂(賄賂は当然という国民的風潮がありますな)で宴会ばかりし、飢えに苦しむ民の反乱が起こっているのに、民のための政治的対策をせず、民族の誇りばかりを強調してもねェ。自分の最期を夢で予想する(この作品に限らず、韓国時代劇には夢のシーンが多い)なんて、陳腐、陳腐。