買っても放ったらかしていた

nostalji2013-09-22

8年前に発売された西部劇DVD『許されざる者』の特典に付いていたTV西部劇『マーベリック』を観る。クリント・イーストウッドがゲスト出演している「Duel at Sundown」というエピソードね。
旧友のジェッド(エドガー・ブキャナン)に呼ばれてブレッド・マーベリック(ジェームズ・ガーナー)がサンダウンの町にやってきます。ジェッドの娘ケリー(アビー・ダルトン)が無法者のレッド(クリント・イーストウッド)に恋しており、ブレッドの魅力でケリーをレッドと別れさせようとジェッドは考えたのね。レッドには別の女がいて、彼の目的はジェッドの牧場をケリーと結婚して自分の物にすること。レッドは自慢の早撃ちで、ブレットに決闘を挑みます。手から放した金属の皿を地上に落ちるまでに撃ち抜くところを見たブレッドは一計を講じて……
西部一の早撃ちジョン・ウェズリー・ハーデンがブレットと決闘しにやってきて、ブレットが鮮やかなファニングでハーデンを倒すのを見たレッドは町から逃げ出し、ケリーはレッドに愛想を尽かしてメデタシ、メデタシ。実はブレッドの弟バート(ジャック・ケリー)がハーデンに化けた芝居だったのね。二人が町外れで本物のハーデン(ジェームズ・グリフィス)に会い、慌てて逃げ出すエピローグの落ちもグッド。
『マーベリック』は、1957年10月から5シーズンにわたって続いた人気西部劇でしたが、日本では61年に39本が放送されただけです。拳銃の腕前より口の方が達者という賭博師の兄弟が、機転を利かして事件を解決していくという軽妙なウエスタン。軽いノリの主人公は、真面目な日本人にはウケが悪かったようで、『ララミー牧場』や『ローハイド』のような知名度はありませんね。
このDVDに収録されていたのは、1959年2月1日に放送されたエピソードで、イーストウッドが『ローハイド』のレギュラーになる前です。ジェームズ・ガーナーが忙しくなり、新たなレギュラーとしてイーストウッドにもオファーがありましたが、『ローハイド』のレギュラーが決まっていたので断ったとのこと。ちなみに、従兄弟役で新レギュラーになったのは、ロジャー・ムーアで〜す。
画像は、ジェームズ・ガーナーとジャック・ケリー。