最初のトーキー西部劇だが

nostalji2013-09-23

注文していた西部劇DVD7本が届き、さっそく『懐かしのアリゾナ』(1928年/監督:ラオール・ウォルシュアービング・カミングス)を観る。
無法者のシスコ・キッド(ワーナー・バクスター)が駅馬車を襲って金箱を奪い、騎兵隊のミッキー軍曹(エドマンド・ロウ)がキッドを追うことになります。町でミッキーはキッドとは知らずに会い、仲良く会話。後でそのことを知って地団駄するのね。キッドにはトニー(ドロシー・バージェス)という愛人がいますが、強欲で浮気な女。トニーはミッキーからキッドに5千ドルの賞金がかかっていることを知らされ、ミッキーを利用してキッドを殺そうとしますが……
最初のトーキー西部劇ということで、銃声や馬蹄の響きがタップリ出てくるものと思っていたのですが、生活音(料理する音とか赤ん坊の泣き声など)が多かったですね。ノンビリした展開で、会話ばかりで、面白い西部劇ではないです。西部劇史を調べた時に、淀川長治南部圭之助双葉十三郎といったリアルタイムで観た人たちの評価が低かったのに納得で〜す。
画像は、シスコ・キッドのワーナー・バクスター。この作品で、アカデミー賞主演男優賞を受賞し、シスコ・キッドのキャラ(原案はO・ヘンリー)が受けたのか、その後、2本のシスコ・キッドを演じています。『シスコ・キッド』は、テレビ創生期にお子様用西部劇シリーズとしても登場(主演は、ダンカン・レナルド)していますね。