西部劇とはいえないが

nostalji2013-09-28

西部劇DVDの『炎の街』(1945年/監督:ジョゼフ・ケーン)を観る。モンタナのカウボーイがサンフランシスコの歓楽街バーバリーコーストに乗り込み、街のボスとの対立を描いた作品です。
デューク(ジョン・ウェイン)は馬の売買代金を回収するためにバーバリーコーストにやってきますが、酒場兼賭博場のボスであるモレル(ジョゼフ・シルドクラフト)にカードの勝負に負け、モンタナに帰ってくるのね。そこで、カードの名人ウイリー(ウィリアム・フローリー)に手ほどきを受け、酒場の歌姫フラクスン(アン・ドヴォラク)に惹かれたこともあって、ウイリーと共に再びバーバリーコーストにやってきます。モレルとの復讐戦をはたした後、街の賭博場を次々に荒らしまわって稼いだ金で豪壮なナイトクラブを作るのね。フラクスンをモレルから引き抜き、ナイトクラブは大繁盛。しかし、大地震が起こって……
ジョン・ウェインの持つキャラの良さと相俟って、モレノにカードで勝つところまでは快調に展開しますが、フラクスンとの恋模様になってからモタモタしてきます。フラクスンの心の動きが今イチわかりにくいんですよ。クライマックスとなる1906年のサンフランシスコ大地震の後に、モレノと対決する市長選挙があって、ラストのモレノの扱いも今イチです。だけど、後半の歯切れの悪さを差し置いても、楽しめる作品で〜す。