成長したら

nostalji2013-10-12

ビデオに録画保存していた西部劇『デザーター』(1970年/監督:バート・ケネディ)を観る。妻をアパッチに殺された騎兵将校が特殊部隊を率いてアパッチ討伐する物語です。
カーター大尉(ベキム・フェーミュ)は、住民がアパッチによって虐殺された村で妻の無残な姿を発見します。砦に戻ったカーターは、アパッチ皆殺しを決意しますが上官のブラウン少佐(リチャード・クレンナ)と意見が相違し、ブラウンに傷を負わせて騎兵隊から脱走します。総司令官として赴任してきたマイルズ将軍(ジョン・ヒューストン)は、アパッチと戦うには特別に訓練された攻撃隊が必要と考え、アパッチと一人で戦い続けているカーターを復帰させ、特別攻撃隊を編成してアパッチ討伐に向かわせます。
製作はイタリアのディーノ・デ・ラウレンティス、撮影場所はヨーロッパで、撮影・音楽もイタリア人。だけど、監督・主要キャストはハリウッドというマカロニ西部劇です。特攻隊は、インディアン偵察員のリカルド・モンタルバン、同じく白人偵察員のスリム・ピケンズ、怪力の黒人大男ウッディ・ストロード、黒人嫌いの乱暴者アルバート・サルミ、爆破名人の従軍神父チャック・コナーズガトリングガンの使い手パット・ウエイン、カーターを敬愛する若い将校ブランドン・デ・ワイルド、お目付役のブラウン少佐のリチャード・クレンナに英国からの観戦将校イアン・バネンなど20名あまりね。砂漠での特訓の後、マンガス酋長の根拠地を撃滅するために出発し、岩山を越えての奇襲作戦を展開します。バート・ケネディの本領はユーモア西部劇にありますが、数多くの西部劇を手掛けてきただけあって、アクションシーンも迫力あってソツなくまとめています。戦いの中で相手の尊厳を認めて友情が芽生える(アルバート・サルミとウッディ・ストロード、リチャード・クレンナとベキム・フェーミュ)というのは定番ですな。全体としては目新しいところはなく、ありきたりの集団アクションでした。
画像は、若い将校のブランドン・デ・ワイルド。ジョーイ少年の成長した姿で〜す。