マカロニ西部劇だが

nostalji2013-10-13

西部劇ビデオの『スレッジ』(1970年/監督:ヴィック・モロー)を観る。刑務所の金庫から30万ドルの砂金を奪う無法者の物語です。
お尋ね者のスレッジ(ジェームズ・ガーナー)は、駅馬車強盗の後、酒場の2階で恋人(ラウラ・アントネリ)とよろしくやっていたが、階下で相棒がポーカーの諍いで殺され、自分も殺されそうになるところを逆にやっつけ町から逃げ出します。後をつけてきた老人(ロバート・マーレイ)から30万ドルの砂金が刑務所の金庫に一時保管されることを知らされたスレッジは、ワード(デニス・ウィーバー)やホーカー(クロウド・エイキンズ)たち5人の仲間を集め、砂金強奪の計画をたてます。スレッジは保安官に扮したワードに捕まったふりをして、うまく刑務所に入り込み、囚人たちに暴動を起こさせ、そのドサクサに砂金を奪うことに成功しますが……
ディーノ・デ・ラウレンティスが製作し、撮影場所はヨーロッパのマカロニ西部劇です。監督のヴィック・モローは、『コンバット』のサンダース軍曹ね。
雪の中での駅馬車強盗から酒場でのケン・クラーク(『ネブラスカの一匹狼』では主演をしていても。ガーナーが相手だと格の違いでアッサリ殺される)相手の撃ち合い、砂金強奪のために弾薬補充に行った町でウエイド・プレストン(テレビ西部劇『コルト45』では主人公でもガーナーに軽くあしらわれる)の保安官を出し抜き、刑務所に潜入するまでは緊迫した内容となっています。初監督でも中々やるわいと思っていたのですが、刑務所の暴動から間延びがして迫力が出てきません。デニス・ウィーバーは呆気なく死んじゃうしね。ポーカーで仲間の分け前を全てブンどり、クロード・エイキンズたち3人はラウラ・アントネリを捕まえて、ガーナーから砂金を取り返しますが、アントネリを殺してしまい、ガーナーは彼らに復讐と、お話がゴタゴタして盛り上がりません。金欲への醜さ、空しさを描きたかったのかもしれませんが、消化不良でスッキリしませ〜ん。