ハリウッド製だが

nostalji2013-10-26

ビデオに録画保存していた西部劇『エル・コンドル』(1970年/監督:ジョン・ギラーミン)を観る。囚人仲間の老人(エライシャ・クック)からメキシコのエル・コンドル砦に莫大な黄金が隠されている事を聞いたルーク(ジム・ブラウン)は刑務所から脱獄します。砦はマキシミリアン皇帝も手が出せないというシャベス将軍(パトリック・オニール)が守っており、ルークはアパッチと親交のあるジャルー(リー・ヴァン・クリーフ)と手を組むことにするのね。ならず者の一団に襲われているところをルークに助けられたジャルーは、黄金の山分けを条件にアパッチの酋長サンタナ(アイアン・アイズ・コーディ)と掛け合い、100人のアパッチを率つれてリオ・コンドルへ……
1950年代に多くの西部劇を監督したアンドレ・ド・トスが製作し、監督はイギリスのジョン・ギラーミン、音楽と撮影はフランスのモーリス・ジャールとアンリ・ペルサンで、スペインでロケした多国籍西部劇ね。傍役にはマカロニウエスタンでよく目にする顔もありました。
アクション派のギラーミンなので、クリーフが廃鉱でならず者と戦うシーンや、砦の給水塔を爆破するシーンなどはそれなりに見せてくれますが、どこかで見たようなシーンが多く、物語展開も粗雑です。シャベスの愛人(マリアンナ・ヒル)が何で裏切るのか意味不明で、ルークとのベッドシーンを見せるだけといった感じね。大量な金の延べ棒も嘘っぽくて(実際に鉛に金メッキしたものだったのだが)、シラケます。クリーフは、“ほねおり損のくたびれ儲け”の上、ブラウンに殺されちゃってイイトコなし。