本物は一味違う

nostalji2013-10-28

西部劇DVDの『殴り込み一家』(1940年/監督:ジョージ・マーシャル)を観る。西部を荒らしまわった実在の強盗団ダルトン兄弟と彼らと旧知の弁護士との友情を描いた作品です。
弁護士ジャクソン(ランドルフ・スコット)が旧友のダルトン兄弟に会うためにカンザスにやってきます。彼はボブ(ブロドリック・クロフォード)の許婚者とは知らずにジュリー(ケイ・フランシス)に恋し、ジュリーもジャクソンを好きになるのね。その頃、土地会社がダルトン家の牧場を自分の所有地と主張して測量を始めたことから、グラット(ブライアン・ドンレヴィ)たちが止めさせようとして争いとなり、ベン(スチュアート・アーウィン)が倒した測量士の打ちどころが悪くて死にます。過失にもかかわらず、裁判では会社側の陰謀で死刑になりそうになり、ダルトン家の兄弟はベンを連れて逃亡するのね。新聞にはダルトン兄弟が強盗を働いたという偽りの記事が載り、怒った兄弟たちは本物の強盗団となって西部を荒らしまわり……
ケイ・フランシスとの恋情シーンばかりでランディが兄弟たちを弁護するための証拠集めをしているように見えないのが難点ですな。黒幕がわかるのも唐突だし、銀行襲撃のドサクサでブロドリック・クロフォードが黒幕を殺し、兄弟たちは町民たちによって全滅、ランディとフランシスは晴れて結ばれてメデタシ、メデタシは御都合主義ね。話の展開はかなり粗っぽいですが、『駅馬車』で見事なスタントぶりを見せたヤキマ・カヌートがこの作品でも特撮でない本物のスタントを見せてくれるのが収穫で〜す。