面白い題材

nostalji2013-11-02

西部劇DVDの『最後の酋長』(1953年/監督:バッド・ベティカー)を観る。白人とセミノール・インディアンとの戦いを描いた実話に基づく西部劇です。
1835年、士官学校を卒業したコードウェル少尉(ロック・ハドソン)は故郷であるフロリダのキング砦に赴任します。政府は南部インディアンを西部の保護地に移す計画を立てており、砦の指揮官ディーガン少佐(リチャード・カールソン)はインディアンに対して強硬な態度を取ったためにセミノールのオセオラ酋長(アンソニー・クイン)と対立しているんですな。コードウェルとオセオラは幼なじみで、二人をよく知る交易所の娘リベア(バーバラ・ヘイル)が仲立ちとなって平和的解決をさぐりますが、ディーガン少佐がセミノールの部落を攻撃したことから……
オクラホマへの強制移住を拒否したオセオラ酋長が沼沢地で巧妙に戦い、手を焼いた政府軍が休戦交渉を提案し、白旗を掲げてやってきたオセオラを捕まえて投獄した実話を背景に、インディアンを好意的に描いています。だけど、狂信的な砦司令官だけを悪者にしたのは、当時としては限界かな。
オセオラが白人と妥協したと誤解した好戦的な副酋長ケジャック(ヒュー・オブライエン)が、砦に忍び込み、衛兵を殺して捕えられていたオセオラを刺そうとしますがコードウェルに妨げられます。しかし、オセオラは無条件降伏書への署名を拒んでディーガンに拷問をうけたために身体が弱って死に、コードウェルはディーガンの悪意の報告で軍法会議にかけられ将軍から反逆罪の宣告。銃殺刑が行われようとした当にその時、リベアの話で誤解を解いたケジャックが部隊を率いて砦を急襲し、将軍に真相を告げます。将軍はケジャックに平和を約し、ディーガンは逮捕され、無罪となったコードウェルはリベアと結ばれてメデタシ、メデタシ。
ご都合主義的なラストになっていますが、沼沢地での行軍シーンなど面白いところもあって楽しめました。平和主義のセミノールを追いこんだのは米国政府だよォ。