すっかり忘れていて

nostalji2013-12-04

西部劇ビデオの『バンドレロ』(1968年/監督:アンドリュー・V・マクラグレン)を観る。女ガンマン関連でラクエル・ウェルチの『女ガンマン皆殺しのメロディ』が思い浮かび、ウェルチ関連から彼女が出演した『バンドレロ』を思いだしたのね。ところが内容は殆ど憶えておらず再見。
南北戦争直後のテキサス、南軍くずれのディー(ディーン・マーチン)が仲間と銀行を襲うものの、妻のマリア(ラクエル・ウェルチ)と買物にきた牧場主が銀行を訪れ、仲間のひとりが彼を撃ったために保安官のジョンソン(ジョージ・ケネディ)たちに見つかり捕えられます。そのことを旅先で首吊役人から知ったディーの兄メイス(ジェームズ・スチュアート)は首吊役人に化けてディーたちを救出します。ジョンソンたち自警団がディー一味を追って町が空っぽになった隙にメイスが銀行からまんまと1万ドルを強奪ね。ディーたちは買物帰りのマリアを人質にしてメキシコへ逃げ込みます。メイスはディーと牧場をはじめたいと考えており、ディー一味に合流。マリアを恋しているジョンソンが執拗に彼らを追いますが、メキシコ山賊バンドレロが姿を現し……
銀行ギャングの逃亡、追跡する保安官、そこに美女がからみ、ひたすら襲ってくる山賊の出現と、60年代末期の西部劇としてはクラシックな設定です。襲ってくるのがインディアンでなくメキシコ山賊というのがマカロニ全盛時の影響ですかね。首領が倒されて山賊たちが退却するのは、酋長を倒されたインディアンと同じパターンね。
金で買われて結婚したウェルチは牧場主を愛しておらず、旅をしているうちにマーチンと愛しあうようになり、マーチンが山賊の銃弾を浴びてウェルチの腕の中で息をひきとるのはいいですが、スチュアートまで死ぬのは頂けません。
マクラグレンの演出は、ディーン・マーチンジェームズ・スチュアートジョージ・ケネディのキャラを巧く活かしており、悪人になりきれない男たちを見事に描いています。だけど、当り前すぎて、今イチ印象に残りませ〜ん。