あやかり題名

nostalji2013-12-06

何かヒットすると、便乗商法がでてきますが、昨日観た『さらば荒野』もその一つ。何に便乗したかというと邦題のつけかたね。『The Hunting Party』が原題ですが、1960年代末から70年代初めには“さらば○○”なる映画が多いんですよ。
『さらば友よ』(68)、『さらば恋の日』(69)、『さらば夏の日』(70)、『さらば美しき人』(71)、『さらば青春の日』(71)、『さらば荒野』(71)、『さらば外人部隊』(72)、『さらば白き氷壁』(72)、『さらばバルデス』(73)、『さらば冬のかもめ』(73)と、集中しています。50年代には、“さらば”がついた映画は1本もなく、この時期だけの特徴ですね。
その要因は、二枚目アラン・ドロンとふてぶてしいチャールズ・ブロンソンのコンビが絶妙だった『さらば友よ』(監督:ジャン・エルマン)のヒットと、若い女性を魅了したルノー・ヴェルレーのすがすがしさとテーマ曲でヒットした『さらば夏の日』(監督:ミシェル・ポワロン)にあります。
画像は、『さらば友よ』のラストシーン。警察に連行されるブロンソンが咥えたタバコにドロンが無言で火をつけてやるところが、実に粋でカッコ良かったで〜す。