今年観た西部劇

nostalji2013-12-12

アンソロジーやTV西部劇、ミニシリーズを除いて、今年観た西部劇は全部で88本。純粋西部劇だけでなく、ホラー・ミュージカル・アニメなども含んでいます。まだ残り日数があるので、2〜3本増えるかな。
内訳は新作7本、初見38本、再見43本。新作といっても、劇場で観たのは『ローン・レンジャー』と『ジャンゴ繋がれざる者』の2本。あとは、この2〜3年以内に製作された作品のDVDとテレビ放映です。初見が多いのは、“ハリウッド西部劇映画傑作選”と銘打ってブロードウェイが1940年〜50年代の未見の西部劇をDVD発売したからでして、来年も継続するようなので楽しみです。
今年観た西部劇の中で、DVD発売されている私のお薦め西部劇は、『墓石と決闘』『ビリー・ザ・キッド』『許されざる者』『小さな巨人』『ウィンチェスター銃‘73』『荒野の墓標』ね。
『墓石と決闘』は、『OK牧場の決斗』と観比べて格段に優れており、スタージェスらしい本格的西部劇。『ビリー・ザ・キッド』は、キング・ヴィダーの戦前の西部劇で、リアリズムにはほど遠いですが、西部劇の面白さに満ち溢れています。『許されざる者』は、クリント・イーストウッドが到達した傑作西部劇。『小さな巨人』は現代でも通じる異文化への敬愛があふれている傑作。『ウィンチェスター銃‘73』は現在でも観賞に耐えうる傑作西部劇。同じアンソニー・マンの『復讐の荒野』も印象の強さで捨てがたいですが、面白さということで『ウィンチェスター銃‘73』ね。『荒野の墓標』は、現代でも通じる人種問題からくる破滅的戦いを描いており、マカロニの隠れた秀作で〜す。