懐かしの番組

nostalji2013-12-14

録画していた『NHKアーカイブス』から『新しい動画・3つのはなし』と『宇宙人ピピ』を観る。『新しい動画・3つのはなし』は、1960年1月15日に放送されたアニメ番組で、中村メイコがテレビを観ている子供たちに童話を語るという構成で、三つの短編(浜田広介の「第三の皿」、宮沢賢治の「オッペルと象」、小川未明の「眠りの町」)からなっています。アニメーションを担当したのは、小薗江恵子、和田誠、中原収一の3人ね。和田誠のアニメ「オッペルと象」は貴重ですよ。テレビで初めてクロマキー技術を使い、中村メイコが童話の世界へ導きます。アニメは手間と金がかかるので、連続ものにできなかったのでしょうが、その技術は後の番組に多大な効果をあげたと思いますよ。
『宇宙人ピピ』は、1965年4月8日から1年間放送された子供向けSFドラマです。実写とアニメの合成という特撮が物珍しいだけでなく、SF小説第一人者の小松左京平井和正が脚本を担当しており、私もよく観ていた番組でした。宇宙からやってきた手のひらサイズの円盤が墜落し、少女がそれを拾って乗っていた宇宙人ピピと仲良くなるんですな。ピピは少女の家に住みつき、地球(といっても日本だが)の子供たちの悩み事をかなえてやろうとして大騒動。ピピの進んだ技術力でなんでもできる(ドラエモンみたいなものね)のですが、それがかえって逆効果になります。社会風刺にもなっていて、大人の観賞にも耐える作品でしたね。
現存している連続2話のエピソードを観たのですが、子どもたちが塾や習い事で遊ぶ時間がなく、子どもたちが習う必要がないように頭脳刺激光線で天才にしちゃうのね。マスコミは大騒ぎ、多くのメディアが群がり、遊ぶ時間がないどころか自由時間もなくなってしまいます。奇想天外なギャグにニンマリで〜す。