特番時代劇の最後は

nostalji2014-01-05

昨夜はCATVで『鬼平外伝・老盗流転』を観る。盗賊・桑飼の弥右衛門配下の駒吉(高橋光臣)と松蔵(加治将樹)は、弥右衛門の畜生働きを止めようとして命を狙われ、逆に弥右衛門を殺して逃げます。追分で右と左へきっぱりと別れて35年、井筒屋徳兵衛と名を変えて堅気の小間物屋となっていた駒吉(橋爪功)は松蔵(國村隼)と偶然再会するんですな。酒を酌み交わす中で、松蔵から徳兵衛殺しの仲介を頼まれていると聞かされたから、さあ大変。駒吉には齢の離れた若い女房おもん(若村麻由美)がいて、これが浮気女なのね。駒吉はおもんが自分の命を狙っていることに気づきますが……
毎年時代劇専門チャンネルが製作しているシリーズ4作目。原作は池波正太郎の短編集『江戸の暗黒街』に掲載されている「殺(ころし)」で、 “鬼平”とは関係ありません。狂言回し的に事件の捜査に絡んでくるのが鬼平配下の同心(山田純大)と岡っ引き(益岡徹)というだけね。見どころは、橋爪功國村隼の無言の演技ですね。セリフによる余計な説明はなく、表情だけで表現できるのはベテランならではです。
軍師官兵衛』が今日から始まり、木曜日は『鼠、江戸を走る』、金曜日が『大岡越前』と、新作レギュラー時代劇がNHKだけというのは寂しいねェ。