西部劇というより

nostalji2014-01-25

ゲットしたまま放ったらかしていたDVDボックス“西部劇映画傑作シリーズ7”の中から『吹き荒ぶ風』(1953年/監督:ヒューゴー・フレゴネーズ)を観る。盗賊団に開発中の油田を破壊されて無一文になったジェフ(ゲイリー・クーパー)とダッチ(ワード・ボンド)は、町で苦境にあって帰国できないでいるサル(ルース・ローマン)と知りあいます。彼女のためにニトログリセリンを運ぶ仕事をしますが、輸送途中に盗賊団に襲撃されてダッチは負傷。約束の金も手に入らず、ジェフは昔の仲間で油田の所有者となっているパコ(アンソニー・クイン)のところで働くことにしますが、パコの妻マリナ(バーバラ・スタンウィック)は別れた昔の恋人。マリナは浮気女で……
ディミトリ・ティオムキンのテーマ曲にのってフランキー・レーンが歌い、馬に乗った盗賊団との銃撃戦もあって西部劇らしい要素はありますが、南米を舞台にした男と女の愛憎劇です。馬を乗りまわすもののスタンウィックはフィルムノワール的悪女ね。フレゴネーズのアクション演出は迫力がなく、緊迫感がありません。『黄金』や『恐怖の報酬』の良いとこ取りをしようとしただけという酷評が納得できま〜す。
本日の朝日新聞別刷beランキングは“好きなミュージカル映画”。回答者1567人が好きな作品5本を選んだ結果は、1位:サウンド・オブ・ミュージック、2位:ウエスト・サイド物語、3位:マイ・フェア・レディ、4位:雨に唄えば、5位:メリー・ポピンズでした。私も5本選ぶなら、『ウエスト・サイド物語』『雨に唄えば』『メリー・ポピンズ』は外せませんね。後の2本は、『バンド・ワゴン』と『ロシュフォールの恋人たち』or『踊るマハラジャ』で〜す。