適当な邦題

nostalji2014-01-28

西部劇DVDの『西部のガンベルト』(1952年/監督:アンドレ・ド・トス)を観る。金を輸送する駅馬車が度々襲われるのでカーソンシティの銀行家がカーソンシティからバージニアシティまでの鉄道建設を決め、鉄道技師のジェフ・キンケイド(ランドルフ・スコット)がやってきます。町の有力者ジャック・デービス(レイモンド・マッセイ)は、町の治安が悪くなると言って鉄道建設に反対しますが、自分の鉱山から金が出なくなったことを隠し、無法者(ジェームズ・ミリカン)一味を使って駅馬車強盗をさせていたのね。工事が始まり、ジャックは無法者一味を使って妨害してきますが……
日本で公開されたのは西部劇ブームの1962年で、適当につけたような邦題です。内容も駅馬車強盗に始まり、列車強盗に終わる悪党一味との対決を、新聞社の娘ルシル・ノーマンとの恋や鉄道建設を絡めて描いていきますが、定石通りの展開で平凡。目的が駅馬車に積んである金塊なので、積みかえる間、ピクニックよろしく乗客にご馳走する開巻の駅馬車強盗はユーモアある面白い趣向でしたけどね。主演のスコットは、陰のある西部男の役が多いのですが、この作品では明るい快男児で〜す。