抜き射ちの丈だった

nostalji2014-02-10

録画していた『拳銃無頼帖・電光石火の男』(1960年・日活/監督:野口博志)を観る。ガキの頃、近所の3本立て映画館(東映東宝・日活作品を上映)で観て以来の再見です。内容なんて完全に忘れていました。主人公の名前は竜二でなく丈二。堅気になることを条件に親分(嵯峨善兵)の身代わりで刑務所に入っていた丈二(赤木圭一郎)が四日市に戻ってきて、暴力で町を支配しようとしている親分と対決する物語ね。
前作同様に、組織に所属したものの組織の悪事を知って、それと戦うというパターンです。組織の所属する拳銃ライバルとして宍戸錠がいますが、別れたがっている情婦(白木マリ)に撃たれて死ぬなんて、前作と比べると今イチさえません。
相手役は前作と同じ浅丘ルリ子。刑務所に入っている間に浅丘ルリ子が尊敬する先輩の二谷英明と婚約したことを知って別れる決意をしますが、浅丘ルリ子赤木圭一郎を愛していると知った二谷英明は身を引きます。愛する人の幸せを願って譲りあう男のロマンね。
この作品の注目点は、日活入社第1作となる吉永小百合浅丘ルリ子の喫茶店で働く少女役で出演していること。大スターになる未来を感じさせるだけの華がありま〜す。