波長があう映画

nostalji2014-02-14

録画していた『冒険者たち』(1967年/監督:ロベール・アンリコ)を観る。劇場でリアルタイムで観て以来の再見です。飛行クラブの教官マヌー(アラン・ドロン)、自動車スクラップ場のローランド(リノ・ヴァンチュラ)、それに女性彫刻家のレティシャ(ジョアンナ・シムカス)は、それぞれ夢を持っていて大の仲良しなんですな。しかし、マヌーの凱旋門くぐり抜け飛行、ローランドの新型自動車エンジンの開発、レティシャの個展はいずれも失敗。落ち込んでいる3人は、飛行クラブの生徒から財宝を積んだ飛行機がコンゴ沖に墜落しているという話を聞き、冒険心をかきたてられて現地に向かいます。のんびり宝探しをしているところに、墜落した飛行機を操縦していたパイロット(セルジュ・レジアニ)が現れ、彼の案内で海中の飛行機から財宝を手に入れますが、パイロットを追っていたギャングたちが現れるのね。銃撃戦となり、レティシャは流れ弾丸に当って死にます。マヌーとローランドはレティシャの故郷に行き、彼女が屋敷にしたいと言っていた小島の要塞をホテルにする計画をたてますが、二人を追ってきたギャング一味と銃撃戦。応戦するうちにマヌーは撃たれ、敵を全滅させたローランドの腕の中で死んでいくのです。
青春挽歌とでも云うべき男のロマンあふれる作品です。ドロンとヴァンチュラの夢を追う男の友情、シムカスに恋心を抱く二人の行動も見ていて清々しく、気分よくさせてくれます。フランソワ・ド・ルーベの音楽と相俟って、アンリコの演出は緩急のリズムが私の波長にあい極上の料理を味わう感じです。60年代の情感あふれる映画が、私は好きなので〜す。