刃傷の日ということで

nostalji2014-03-14

録画保存していた時代劇『忠臣蔵』(1958年・大映/監督:渡辺邦男)を再見。大映オールスター映画です。大石内蔵助長谷川一夫浅野内匠頭市川雷蔵は当然ね。吉良上野介滝沢修で、後年のNHK大河『赤穂浪士』でも長谷川・滝沢の大石・吉良でしたね。オールスター映画だと演技力の差が目立ち、川口浩や林成年といった二世俳優の演技は見ちゃいられませんでした。
内容は極めてオーソドックスなもので、前半は何かにつけて味方する多門伝八郎(黒川弥太郎)が儲け役。後半は義士銘々伝的な展開で、岡野金右衛門鶴田浩二)と大工の娘(若尾文子)の恋の絵図面取り、赤垣源蔵(勝新太郎)の徳利の別れ、矢頭右衛門七(梅若正二)の母との別れ、勝田新左衛門川崎敬三)の義父(志村喬)との別れが出てきます。勝田新左衛門のエピソードが出てくるのは、この映画だけじゃないかな。
庶民でなく江戸市民と言ったり、討入直後の瓦版に参加者の名前が列記されていたりと、部分的には可笑しなところはありますが、エキストラの数や、大道具・小道具に時代劇全盛時の豪華さが感じられ、それだけで満足なので〜す。
画像は、市川雷蔵と黒川弥太郎。