絶対的善人

nostalji2014-03-15

俳優の宇津井健(82歳)さんが亡くなる。宇津井さんは、1953年に新東宝映画『思春の泉』(監督:中川信夫)でデビューし、少々野暮ったいが明朗で元気溌剌といった農民青年を好演したとのこと。デビュー作のイメージが、ずっと彼の持ち味となり、大蔵貢の新東宝でも正義漢・真面目で明朗という役柄を演じ続けました。新東宝倒産後は、大映に移り、映画・テレビで活躍したのは周知の通りね。スターというものは、ある種の臭さがあるのですが、宇津井さんほど真正直をストレートに打ち出したスターはいないですね。屈折したキャラクターや複雑な心理描写とは縁のない、単純で明快な大熱演が似合うスターでした。
でもって代表作といえば、私にとっては『スーパージャイアンツ(全9部)』ですね。1人でもジャイアンツ。全身タイツ姿で真面目に大暴れするヒーローが違和感なく受け入れられたのは、宇津井さんの熱演によるもので〜す。