久しぶりの武蔵

nostalji2014-03-18

録画していたキムタクの『宮本武蔵』を観る。2003年のNHK大河『武蔵・MUSASHI』以来の新作武蔵です。吉川英治の『宮本武蔵』はこれまでにも何度もドラマ化されていて、NTV:1957年8月〜58年8月(30分)は、武蔵が安井昌二で小次郎が木村功。フジ:1961年12月〜62年9月(30分)は、武蔵が丹波哲郎で小次郎が仲谷昇。NTV:1965年10月〜66年4月(60分)は、武蔵が北大路欣也で小次郎が中谷一郎。NET(現テレビ朝日):1970年10月〜71年3月(60分)は、武蔵が高橋幸治で小次郎が山崎努。フジ:1975年10月〜75年3月は、武蔵が市川海老蔵(先代)で小次郎が浜畑賢吉。NHK:1984年4月〜3月(45分)は、武蔵が役所広司で小次郎が中康次。テレ東:1990年1月2日(12時間)は、武蔵が北大路欣也で小次郎が村上弘明。テレ東:2001年1月2日(9時間)は、武蔵が上川隆也で小次郎が吉田栄作。NHK:2003年1月〜12月は、武蔵が市川新之助で小次郎が松岡昌宏でした。今回は、テレビ朝日開局55周年記念スペシャルとして2夜連続放送されたもの。武蔵が木村拓哉で小次郎が沢村一樹ね。
キムタクの武蔵は剣豪としての重さがありません。ジャンプして斬る殺陣は現代的なのかもしれませんが、刀の重さが感じられず、軽いんですよ。やたら、二刀流を使うのもね。
小次郎を関ケ原の合戦に登場させたのは面白い試みですが、もう一工夫欲しかったです。共に天下無双を目ざすライバルという位置付を明確にするなら、関ケ原では細川藩士・岩間角兵衛の客分として参加し、自ら仕官を求めるのでなく、細川家から乞われる立場の方が良かったのじゃないかな。武蔵を倒したら、することがなくなるので仕官するといったようなね。
武蔵と小次郎の対決をテーマに4時間程度でまとめるためには、稲垣浩が『宮本武蔵・第三部』(1956年・東宝)で又八を登場させなかったように、おもいきった省略が必要ですね。結局、全体的に消化不良が残りました。