観ずに放っていた

nostalji2014-03-26

西部劇の知人から以前に送ってもらった『地獄への挑戦』(1936年/監督:リチャード・ボレスラヴスキー)を観る。『砂漠の生霊』に続く、『三人の名付親』の映画化です。洋盤のため日本語字幕がなく、敬遠していたのですが丁度よい機会だったのでね。
ボブ(チェスター・モリス)・ドク(ルイス・ストーン)・ガス(ウォルター・ブレナン)の3人の無法者が赤ん坊を町まで連れて行くという話の流れは『砂漠の生霊』と同じです。違っているのは、ニューエルサレムの町がボブの故郷という設定のため、銀行襲撃までの時間が長いこと。出産に立ち会うのでなく、赤ん坊はすでに生まれており、瀕死の女性から頼まれること。ドクとガスが聖書に導かれて赤ん坊を町まで届けようとするのですが、ボブは最初反対することです。
ドクとガスが無法者に見えず、最初から善良なる心の持ち主という感じで、贖罪というテーマが弱くなっています。ボレスラヴスキーの演出は全体的に単調で、灼熱の砂漠の映像表現も弱く、命を捨てて赤ん坊を守るという感動が伝わってきませ〜ん。