映画と小説

nostalji2014-04-22

本日、BSプレミアムで西部劇『軍用列車』(1975年/監督:トム・グリース)を放映。原作はアリステア・マクリーンの小説(西部小説というより冒険小説の色合いが強い)で、マクリーン自身が脚本を担当しており、昨日読了した『ホワイト・バッファロー』と同様に、内容に大きな違いはありません。原作に忠実だと、ストーリーの面白さだけで、演出が少々不味くても、それなりに満足できますね。
西部劇の傑作に『駅馬車』(1939年/監督:ジョン・フォード)がありますが、アーネスト・ヘイコックスの原作とは、かなり異なります。駅馬車の乗客は、歩兵士官と結婚予定の女性(映画では妊娠している騎兵士官の妻)、賭博師、酒場女、イギリス人とカウボーイ(映画では、この二人は登場せず、呑んだくれ医師と横領銀行員が登場)、それに主人公の金髪ガンマンです。リンゴ・キッドでなく、メルペイス・ビルね。短編小説なのでシンプルなストーリー展開ですが、主人公と酒場女の交情を中心に、ツボを押さえた内容で西部小説の面白さがあります。
画像は、小説『駅馬車』(ハヤカワ文庫:1989年12月31日第6刷発行)で、表題作の他に7編の西部小説が収録されていま〜す。