七つの顔でなく

nostalji2014-05-11

ビデオに録画保存していた『十三の眼』(1947年・大映/監督:松田定次)を観る。凶悪強盗団を警戒していた二人の刑事が殺され、その一人が藤村大造(片岡千恵蔵)の恩人だったので、多羅尾伴内となって葬儀場に現れ、犯人逮捕を誓います。犯罪学研究の大学教授となって警視庁の鑑識から刑事がデパートの文字を現場に書き残していたことを訊き、歓楽のデパートと呼ばれるキャバレーが怪しいと睨むのね。片目の運転手となってキャバレーに乗りこみ、騒ぎをおこして怪しい人物をさぐります。闇賭博場の経営者(斎藤達男)が黒幕と考え、大金持ちの紳士となって客を装い……
犯人一味は14人いて、ボスも片目が義眼だったので十三の眼ね。恩人の娘(喜多川千鶴)がホステスとなって潜入していますが正体がばれ、助けようとした大造も捕まり、降下する天井で圧殺されそうになるところは時代劇ですね。最後に正体を明かす藤村大造が、この作品では途中で正体を明かし、七つの顔でなく、五つの顔で〜す。