定番通りの展開

nostalji2014-05-16

ビデオに録画保存していた西部劇『情無用の拳銃』(1960年/監督:ハリー・ケラー)を観る。殉職した兄ツーの後をついでテキサスレンジャーとなったセブン(オーディ・マーフィ)は任地のハリー隊長(ケネス・トビー)から無法者のフラッド(バリー・サリバン)逮捕を命じられます。知りあいとなった町の娘ジョイ(ベネチア・スティーブンソン)と別れを告げ、ベテラン隊員のヘネシージョン・マッキンタイア)とフラッド捜索に出発。ライフルの腕は一流だが拳銃の扱いに慣れていないセブンにヘネシーが旅の途中で早撃ち指導するんですな。二人はフラッドの逃走経路をつきとめますが、フラッドに待ち伏せされヘネシーは死にます。セブンは手練のライフルでフラッドを傷つけ逮捕。連行する間に互いの人柄に好感を持ちはじめ、インディアンの襲撃を共同して撃退するうちに友情が芽生えます。セブンはハリーにフラッドの身柄を引き渡しますが、ハリーはひそかに留置所を開いてフラッドに逃走の機会を与えるのね。数年前、ハリーはセブンの兄ツーとフラッド逮捕に行った時、逃げ出してツーを見殺しにした過去があったんです。その事実が明るみに出ることを恐れて、新米のセブンに危険な任務をあたえ、フラッドを逃がそうとするんです。ハリーの態度に義憤を感じたフラッドは留置所を出るとハリーを殺し、止めようとするセブンと対決に……
極めて平凡な内容で、極めて平凡な演出の西部劇です。この手の単純な物語は、何か魅力的な要素を作り出さないといけないのですが、面白く見せるところがありません。クライマックスの決闘も、サリバンのマーフィに対する負い目が見え見えで結果がわかりすぎていま〜す。