やはりお寒い内容

nostalji2014-05-21

YouTubeでマカロニ西部劇『地獄の一匹狼』(1968年/監督:アレックス・パークス)を観る。リアルタイムに劇場で観て以来の再見です。ブームが衰退してきた70年夏に、ウエイド・プレストンが出演していたので観に行ったのですが、小雨が降る肌寒い日で、観客がまばらのうえ冷房が効きすぎてガタガタ震えていたことしか憶えていません。
内容はというと、馬泥棒を追っていた牧場主(スティーブ・リーブス)が列車強盗の現場に立ち入ったことから、強盗団の黒幕である鉄道警備員(ウエイド・プレストン)に撃たれ、列車強盗犯として刑務所に送られ、苛酷な刑務所から脱獄し、自ら無実を晴らし、宿敵と対決するという物語ね。
主演のスティーブ・リーブスは元ミスター・ユニバースで、その身体を活かして“ヘラクレス”などの史劇で活躍していましたが、西部劇となると場違いな感じです。動きが重く、拳銃もやたらブッ放すだけ。6連発銃から6発以上の弾丸が発射されるのはマカロニでは珍しいことではありませんが、何十発も飛び出してはシラケますよ。見せ場はネロ・パゾフィーニなどの重量級悪党との格闘ね。ラストのプレストンとの対決も殴り合いです。散漫な演出で盛り上がりにも欠け、寒〜い、寒〜い。